歯医者に行って、奥歯を抜くことになった場合皆さん悩まれるのが、
ブリッジにするのか、インプラントにするのかだと思います。
もちろんそれぞれにメリットデメリットがあります。
金額や、やり方も全然違うので、今回悩まれている方のために
歯科従事者の観点から解説していきたいと思います。
ブリッジかインプラントかどちらが良い！？歯科従事者が解説
私は長年歯医者に勤めています。
その中でブリッジとインプラントのメリットデメリットが見えてきました。
それを踏まえた上で、もし、自分が奥歯を失った場合どちらを選択するかというと
それはインプラントです。
理由としては、他の健康な歯を守りたいのと、自分の歯と同様に噛みたいからです。
奥歯は特に、かなりの負荷がかかる（自分の体重くらいの負荷がかかっています）
歯になるので、そこにはしっかりとしたインプラントを入れるべきです。
長い目で見ると、しっかりと噛める事は身体の健康にも関わってきます。
もちろん、インプラント治療にもメリットもあればデメリットもあるので、
ブリッジとインプラントそれぞれのメリットとデメリットを
ご紹介していきたいと思います。
ブリッジの説明書
まず、ブリッジとはそのまま直訳すると、「橋」という単語になります。
つまり、歯がない部分を補うために、欠損部分の手前とその後ろの歯を削って
そこを土台にして冠（かん）を被せる方法です。
ブリッジのメリット
ブリッジは保険で入れる事ができるので比較的安い金額で済みます。
３割負担で、３本分のブリッジを入れたとして、およそ３万円前後といったところでしょうか。
ブリッジの治療期間は１ヶ月前後です。
前後するのは、土台にする歯の根っこの治療が必要であれば、回数が増えるからです。
もし、土台の歯は健康で、削るだけであれば、削って型を採る日と、取り付ける日の
合計２回で済むこともあります。
ブリッジのデメリット
土台にする歯を削ることのよってその歯は、削らない健康な歯よりも寿命は
かなり短くなります。根っこの治療をすると更に短くなります。
なので、極力健康な歯は削らない方がいいのです（虫歯の場合は仕方ない）。
これも、歯の寿命に関わってくる問題です。
ブリッジで歯を繋げると、フロス（糸ようじ）が通らなくなるので、
歯間ブラシを通さないといけなくなります。
そういったお手入れを怠ると、土台にしている歯が虫歯になります。
なので、ブリッジを入れると、歯ブラシ・フロス・歯間ブラシを使って
お手入れすることが推奨されています。
インプラントの説明書
インプラントとは、歯が無い部分に、歯の変わりの土台（チタンでできています）
を顎の骨に入れて、その土台の上に被せ物をするという方法です。
インプラントのメリット
先ほどご説明したように、ブリッジと違って、隣の歯を削って入れるわけでは無いので
その分、他の歯に負担がかかる事がありません。
健康な他の歯を守ることにも繋がります。
インプラントは、人工の根っこを顎の骨にしっかり埋め込むので、
自分の歯と同じ力で噛むことができます。
お食事の時に何のストレスもなく噛めるのは嬉しいですよね。
インプラントのデメリット
インプラント治療は、保険が使えません。
自由診療になるため、その歯医者によって金額は変わってきますが
相場がおよそ、３０万～５０万になります。
インプラント治療は顎の骨に人工の根っこを入れるという手術をする事になります。
手術なので、治癒期間をある程度おく必要があるのです。
その方の骨の状態や治り具合にもよるのですが、
約４ヶ月～８ヶ月は被せ物が入るまで時間がかかります。
まとめ
今回は、もし奥歯を失った場合、ブリッジかインプラントを入れるかで迷っている方へ
長年歯医者に勤めている私がわかりやすく解説してみました。
歯医者に長く勤めている者からアドバイスさせて頂くとすると、
その選択は、インプラント一択になります。
ブリッジ・インプラントそれぞれのメリットデメリットがあります。
ブリッジは、保険がきくので安価で入れられるのと治療期間が短く済むことがメリットです。
土台の歯の寿命が短くなる事と、細やかなお手入れが必要な事がデメリットです。
インプラントは、健康な他の歯を守る事ができるのと、
自分の歯と同様の感覚で噛む事がメリットです。
ただし、保険がきかないので高額な費用がかかってしまう事と
治療期間が長くかかる事がデメリットです。
自分の他の健康な歯を守りたいので、インプラントがオススメです。
また、奥歯はかなりの負荷がかかる場所になるので、
そこにはしっかりと噛むことができるインプラントを入れたいのです。
長い目で見ると、しっかり噛めるということは、身体の健康にも関わってきます。
そう考えるとコスパも良いのかもしれませんね。
一度それぞれのメリットとデメリットを比較して、検討してみてくださいね。
